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ひらめき 算額の世界(天元術)

SSH講座「算額の世界(天元術)」を開講しました。

12月13日(火)の放課後に開講し、和算について研究している1年普通科7名が参加しました。
「天元術」とは鎌倉時代に中国から伝わり、江戸時代に一般に普及したもので、
算木と算盤という道具を使って、足し算やかけ算だけでなく、高次方程式なども解くこともできる算術のことです。

TA(ティーチングアシスタント)の千葉大学教育学部学校教員養成課程4年の三橋可奈さんは
現在、大学で和算に関して研究しているので、まず和算の歴史的背景や「天元術」について講義をしてもらいました。
西洋数学との違いや、和算が発展した要因となる「遺題継承」について熱く語ってもらいました。
「天元術」を使った問題の資料も見せてもらい、昔の人々が8次方程式を解いていたことに驚きました。

その後紙製の算木と算盤を使って2次方程式を解く演習を行いました。
生徒も教員も理解が出来ない手順が1つありましたが、
そこは慣れた人が何手も先読みして予測しなければならない手順だと知り、
江戸時代の人々の計算能力の高さに驚愕しました。

TAの三橋さんには今後も継続して指導に関わってもらう予定です。

 
 

算額の過去の探究の様子は以下のリンクからご覧ください。
https://cms2.chiba-c.ed.jp/sakura-h/blogs/blog_entries/view/47/8ffc24d0098344a1ba4b7b952d17bf86?frame_id=212