
昨日、佐倉高校図書館より「新着図書案内」と「読書案内」が配られました。新着図書の一覧を見るたびに本当にすばらしい選書で、これらを図書館から借りてすぐに読めるのはすばらしく幸せなことだと毎回思います。また、そこには図書委員の生徒さんからのおすすめ本の紹介もありこれがまたすばらしい。その中に大数学者の岡潔先生の「数学を志す人に」がすすめられていて、私自身としては個人的には岡潔先生の本で数学を学んだり、先生の啓蒙書を拝読したりしてましたのでこの本を紹介してくれたことにうれしさを感じました。また、「読書案内」は私が楽しみに心待ちしている先生・生徒への配付物のひとつです。そこには、本校の本のソムリエ高柳先生と佐藤先生からそれぞれ毎回一冊ずつ本が紹介されます。お二人が書かれる本の紹介が俊逸です。これを読むと、お二人の経験や感じ方などがいきいきとした情景描写や心理描写とともになされるなか紹介本への誘いが、さりげなく、しかも奥深く心に染み入ることで本の魅力が高まっていきます。是非、保護者の皆様も御一読されてみてはいかかがでしょうか。さて、今月高柳先生からご紹介のあった「八日目の蝉」にちなんでという訳ではありませんが、今年は今までのところ(7月上旬まで)千葉や東京など関東で蝉の声を聞いた割合が全国で最低だそうです。そういえば、私も聞いていないなぁと思いましたが皆様の周りではどうですか。関東以外でも福島や宮城など梅雨寒の影響が顕著だった地域では同じ状況だそうです。また、話は変わりますが、蝉といえば北米には、ちょうど17年ごとと13年ごとに大量発生する蝉がいて、「素数蝉」とよばれています。普通の蝉とはまったく違うサイクルで生きていて「なぜ17年周期と13年周期で大発生するのか。」というこの難問を日本の生物学者 吉村仁教授が解明し、当時の生物界を驚かせたのは記憶に新しいところです。