SSH活動掲示板

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SSHシンガポール研修報告


1月17日~21日の日程で、2年理数科生徒38名がSSHシンガポール研修へ参加してきました。1日目(17日)は、9時に成田空港に集合し、結団式を行った後、保護者の方々や先生方に見送られながら日本を出発しました。約7時間40分のフライトを経て、無事シンガポールに到着。翌日に備えて、夕食後は各自ホテルで体を休めました。



2日目(18日)の午前は、SEA Aquariumにて、英語によるバックヤードツアーに参加してきました。開館前からのツアーだったため、静かな館内で生物の生態を詳しく知ることができました。また、餌やりの様子も見学でき、生徒も積極的に質問をしていました。午後は、Gardens by the BAYで少人数に分かれて、英語によるガイドツアーを行い、植物の生態や特徴等を学んできました。英語によるツアーが続いた1日でしたが、聞き取りやすく、内容を理解できた生徒も多かったようです。またこの日は研究発表に向けて、夕食後にプレゼンテーション練習を夜遅くまで行いました。




3日目(19日)の午前は、JSTシンガポールを訪問し、佐藤所長によるシンガポールの科学技術戦術の講話をいただきました。さらに、シンガポール国立大学の松尾さんより、研究者生活とがん細胞に関する講話を聴きました。海外で働くこと、研究者として生活することを身近に感じ、講話後には活発な質疑応答となりました。昼食は、南洋工科大学の食堂を利用し、生徒はそれぞれ好きなものをカウンターで注文し、様々な国の料理を堪能していました。午後は、南洋工科大学にて、佐藤准教授より昆虫サイボーグに関する講話をしていただきました。時折笑いも起こるような終始和やかな雰囲気で、1時間があっという間に感じる魅力的な講話でした。その後、生徒による口頭・ポスター発表を行い、プレゼンテーションに関してアドバイスをいただきました。プレゼンテーションのレクチャーは全て英語で行いましたが、濃厚な指導をもらえたことで生徒は大変満足していました。




4日目(20日)の午前は、班ごとに分かれて市内を自由に散策しました。午後は、この研修旅行のメインである南洋女子高等学校を訪問しました。今年度百周年を迎える南洋女子高校の校内を見学したり、互いに研究の口頭発表や、本校によるポスター発表も行いました。生徒は、緊張しながらも積極的に質問をしたり、自ら話しかけ交流する姿も見られました。夜は、ナイトサファリに参加し、トラムに乗車しながら夜に活動する動物の生態を観察しました。研究発表を終えた後だったため、生徒は大変リラックスした様子でした。その後、深夜23時55分発の飛行機に乗り、シンガポールを後にしました。




5日目(21日)の7時30分に無事日本に到着し、解散式の後、生徒は帰路につきました。誰一人体調を崩すことなく過ごすことができ、また研修後の生徒は大きく成長したように見れました。

高校生科学技術チャレンジでJFEスチール賞を受賞しました

 本校理数科3年上西 里佳、田山 智絵の2名がJSEC2016において「アルミラクル ~天然染料を用いたアルマイトの着色~」でJFEスチール賞を授賞しました。その結果、来年5月に米国L.Aで行われる国際学生科学技術フェア ISEF2017に日本代表チームの一員として派遣されることになりました。

 JSEC2016とは、高校生科学技術チャレンジのことで、朝日新聞・テレビ朝日主催の高校生及び高等専門生(3年生まで)を対象とした科学技術の自由研究コンテストです。日本全国から今年は約250強の応募があったようです。審査は専門家の審査委員による、2回の書類審査とそれを通過した30作品によるプレゼンテーション審査で優秀な研究作品が選ばれます。上位入賞者の中から6グループが米国で開催される国際学生科学技術フェアIntel ISEF2017に派遣されます。



◎研究について

 紙に色を着けるように、金属にも簡単に着色したいと考え、アルミニウムへの着色を試みました。一般的には合成着色料が使用されていますが、今回、天然染料(玉ねぎの皮の色素など)を用いた着色方法を確立させました。それは合成着色料には身体に悪影響を及ぼす恐れがある重金属が含まれているものが多いので、天然染料なら安全性が高く、身の回りの生活雑貨等に活かせると考えたためです。

 結果的に、天然染料を用いたアルマイトの着色方法について、どんな色素がどのようにして着色出来ているのか等の結論を出せたことが研究の成果と言えます。 (生徒記)


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