SSH活動掲示板

カテゴリ:佐倉アクティブ

SSH講座「植物の成分を精製してみよう!」

 平成30年7月10日(火)の午後、佐倉市の株式会社常磐植物化学研究所において「植物の成分を精製してみよう!」および「植物の色を見てみよう!」をテーマにSSH講座が開催されました。1年生20名、2年生2名の計22名が参加し、実験実習、施設見学、ハーブ園研修を行いました。
 実験実習では、甘草エキスからその主成分であるグリチルリチン酸の分離に加え、ブルーベーリーやクチナシの花びらから取り出した色の成分が液性によりどのように変化するのかも体験しました。
 施設見学では、原料から製品となるまでの一連の流れや研究室での製品チェックの様子などを、わかりやすく説明していただきました。
 ハーブ園では、ブルーベリー、クレソン、カレープラント、ライスイヤ、ステビア、サンショ、マロウ、クチナシ、ニッコウキスゲなどについて触れたり、においを確認したり、味をみたりしながら研修しました。最後に暑さを和らげるような冷たい特性ハーブティーも試飲しました。
 午後の4時間ほどの講座でしたが、とても充実した講座になりました。

SSH講座「チバニアンって何だろう?」を開催しました

 7月17日(火)午後,本校地域交流施設にて,現在登録申請中のチバニアン研究の第一人者,茨城大学理学部地球環境科学領域教授の岡田 誠先生をお招きしてSSH講座が開催されました。
 集まった生徒は理数科・普通科を問わず100人あまり。まず,まだ地学を履修していない1年生向けに,3年生地学履修者からの研究発表が60分間行われ,チバニアンについての解説が笑いを交えて楽しく行われました。実はこのとき,大御所の岡田先生が後方でご覧になっており,3年生諸君はそれに気付いた瞬間さぞかし緊張のどん底を味わったことでしょう(笑)。そしてついに岡田 誠先生のご登場です。
 講義は地質学の基礎から今をときめく「チバニアン」の最新事情まで,たいへん楽しい内容でした。科学大好き生徒たちは,軽妙に語られる地質学の魅力に惹き付けられ意気盛ん。例えば酸素同位体比率が語る水環境変動のお話はたいへん分かりやすく,なるほどそういうことか!と腑に落ちましたし,気候変動には短期的・長期的な視点があること,宇宙放射線と地磁気変動との関係,そしてチバニアンとはそもそも何なのかなど,新しいことを知るわくわくした楽しみを分かち合えた120分間でした。
 講義後も白熱した質疑応答が30分以上続き,講義をよく聴いていないとわからない細かな質問が生徒たちから矢継ぎ早に飛び出しました。岡田先生はそれらにひとつひとつ丁寧にお答えくださり,そのお人柄と相俟って,科学の道を志す生徒たちの心に確かな火を灯してくださいました。
 今後も,チバニアンの登録が叶いゴールデンスパイクが打ち込まれるその日まで,佐高生一同注目していきたいと思います。岡田 誠先生,有り難うございました。

SSH講座「加速器で迫る世界」

7月11日(水)、SSH講座「加速器で迫る世界」として、本校物理実験室にて高エネルギー加速器研究機構(KEK)の宍戸寿郎氏に、宇宙や物質の始まり、KEKの研究施設や研究内容について講義をしていただきました。実際に研究で使われている装置の一部や、最新の研究内容に触れることで、生徒たちの興味や探究心を引き出す良い機会になりました。次回8月23日は、実際につくば市にある研究施設に足を運び、見学する予定です。

生活の中で利用されている化学と企業の開発の取り組み


 平成29年12月14日、本校に(株)DICから髙橋雅人様始め4名の研究者の方々をお招きしました。研究者の方々は、DICが行っている研究活動の一端を紹介しつつ、大学で行われている研究活動との目的や方向性の違いなどについて説明してくださいました。また、普段の生活や研究者を歩もうと思ったきっかけなどについても話してくださいました。進路選択を考え始めた生徒にとって、とてもタイミングの良い内容でした。
 実験実習は、藻であるスピルリナからいろいろな溶媒を用いて色素を取り出す実験(そのうちの一つはガリガリ君の青色色素であるフィコシアニンでした)。もう一つは粘性を定量する簡易装置を用いて、ハチミツとマヨネーズの粘性の違いについて実習しました。操作を済ませたら終わりでなく自分達の実験結果から考察を発表するミニ研究体験でした。

遺伝子解析講座


平成29年12月9日(土)、東邦大学理学部にて、「遺伝子解析講座」が行われました。PCR法を利用しての、筋肉の特性を調べる実験です。佐藤浩之教授による講義を受けた後、自分の頬の粘膜細胞から遺伝子を抽出して調べる実験とあって、各自真剣に取り組んでいました。自分がパワースプリントタイプか持久系タイプかその結果を確認し、それぞれの特性を学びながら、遺伝子解析を行う上での利点と問題点について、よく勉強していました。